Championship Reports競技報告
Championship Reports競技報告
競技報告:Y.Koseki 写真:K.AIDA

この2日間を、首位を快走する長﨑大星(勇志国際高校2年)と同じ組でラウンドした山田龍之介(興國高校3年)。今日は最終18番ホールこそ、ティーショットを左にミスしてボギーとしたが、17番ホールまでは長﨑と同じ5バーディ・ノーボギーのプレー。後半は長﨑を凌駕するほど素晴らしい、アグレッシブなゴルフだった。
長﨑と直接対峙したことについて、山田は「今日はバーディ合戦というか、伸ばし合いだったのでプレッシャーはありましたが、楽しく回れました」と照れたような笑顔を見せる。
実は、「この夏の最初の1か月半くらいは調子がめちゃめちゃ良くて、(関西ジュニア選手権2位など)試合の成績も結構良かったんですけど、1週間前くらいからショットがいきなり悪くなっちゃって(苦笑)。今日もショットはまだまだでしたけど、決めないといけないパッティングが入ったので、それが良かったです」と、やや不安を抱えながらのラウンドだったことを明かす。そのため、試合前には「結構難しいホールと簡単なホールを(峻別して)メリハリをつけ、攻めるときは攻めて、守るときは守ってという戦略を立てていました」と話す。
終わってみれば、その戦略に近いプレーができ、この日は4アンダーパー。通算7アンダーパーで、長﨑とは5打差の2位。明日も長﨑と一緒に最終組でラウンドすることになった。また明日は、ジュニアゴルファーとして最後の霞ヶ関CCの18ホール。「中学3年から出させてもらってるんですけど、これまでそれほど上位に食い込めなくて、本当に悔しい思いしてきたので、今回こそは勝ちたいと思って来ました」と今大会に寄せる胸のうちを語る。
しかも、この2年は台風の接近や猛暑対策で、競技はともに36ホールに短縮された。
「今回は3日間、54ホールなので、本当に伸び伸びとプレーできると思います。1位とは差はありますけど、本当に自分のプレーを精一杯頑張って、上位、いや優勝できるように頑張ります」と口にした山田。最後に「霞ヶ関を楽しめてる?」と聞くと、即座に「はい!」とひと言返事が返ってきた。

山田龍之介と同じ、この日4アンダーパーでラウンドしたうちの一人が通算6アンダーパーとし、3位タイにまで順位を上げた林田遼汰(佐野日大高校2年)だ。林田もまた、この日本ジュニアでは悔しい思いをしてきた。
2年前、2024年大会の「12~14歳の部」は、第1ラウンドをトップで終えたが、台風の接近で競技は急きょ2日間、36ホールに短縮。翌日の第2ラウンドはスコアを崩し、長﨑大星に逆転負けを喫した。林田には不完全燃焼のもやもやとした思いがあったに違いない。猛暑のため変則的な競技形式(第1、第2ラウンドは9ホール。第3ラウンドは18ホールの計36ホール・ストロークプレー)で行われた翌2025年大会は、第3ラウンドを高校1年ながらトップと3打差の11位タイで迎えるが、最終ラウンドは2オーバーパーの73と崩れ、26位タイに沈んだ。だが、ここでも不完全燃焼の感はあったのだろう。
第2ラウンドのアテストを終えた林田は、「今日はなかなかバーディチャンスにつけられなかったんですけど、後半はショットが安定してきて、狙っていた2つのパー5(5番と8番ホール)で、2つともバーディが取れて良かったです」と笑顔を見せる。
とりわけ2024年大会は首位というプレッシャーのかかるポジションで迎えたファイナルラウンド。しかし、明日はトップとは7打の大差。「なので、優勝のことは余り気にせず、自分のゴルフでどこまで追い上げられるか、やってみます。明日も今日の後半みたいなゴルフが出来たらいいと思います」と、明日の18ホールを心待ちにしている様子だ。
結果、優勝に手が届かないとしても、今年は林田にとって充実したシーズンだったという。「成長というか、取り組むべき課題が見つかりました」として、試合を通して自分の体力不足、フィジカル面の弱さを実感。今後はそこを中心に鍛えたいと先を見据えている。
もともと爆発力があることは実証済み。それを競技成績にどう結実させていくのか。明日、そして来るシーズンに期待が広がる。