Championship Reports競技報告

長﨑大星が2年前の「12~14歳の部」に続いて、2つ目の本タイトルを大差で制覇

競技報告:Y.Koseki 写真:K.Aida

第1、第2ラウンドとも、その日のベストスコアである64と66ストロークをマーク。そして、ここまでノーボギーという試合巧者ぶりを発揮し、この日は2位に5打の大差をつけてスタートした長﨑大星(勇志国際高校2年)。追う立場の選手も含め、誰もが彼の優勝は動かない、動かしがたいと考えていた。
だが、長﨑本人はちょっと違っていたようだ。
「5打差リードは去年のアジアパシフィックもそうで、やっぱり油断してはいけないと考えていました」という。彼が顧みたアジアパシフィックというのは、昨年ドバイで開催されたアジア・パシフィックアマチュア選手権のこと。長﨑は第3ラウンドを終えて、やはり後続に5打差をつけていた。ところが、最終ラウンドはいきなり1番ホールをボギーとすると、その後もボギーが先行する苦しい展開。結局、この日を2オーバーパーとして、最終18番ホールでバーディをマークしたタイの選手に並ばれ、プレーオフに持ち込まれる。そして、その3ホール目で長﨑は敗れてしまった。
「だから今日は、自分の中では出だしの1番、2番ホールがすごく大事と考え、そこでもう1、2打離すことができたら、そのまま自分のペースでいけると思っていました」と明かす。
すると、目論見通り1番ホールでバーディが来る。残り160ヤードの第2打を8番アイアンでピン奥、約2メートルにつけてのバーディ。さらに、3番でも4メートルほどのバーディパットが決まって、通算14アンダーパーまで伸ばし、2位との差をさらに広げた。
ところが、その後はスコアの伸びが停滞する。そして、ハーフターン後の11番ホールで、この試合初のボギーが来てしまう。

長﨑はこの6月から難しいスウィング改造に取り組んでいる。主眼のひとつが、それまで余り考えることのなかった打ち出しの方向性だ。「ドローを打つにしても、フェードを打つにしても、出だしは真っすぐストレートに打ち出さないとコンロールが難しいと思っているので」と狙いを語る。その改造は、ある程度納得できる段階までは来ており、あとは実戦を通して調整すれば良いと構えていた。

しかし、この11番、そして16番でふたつ目のボギーを喫したから、「まだまだ(改造の精度が)粗いからミスが出てしまう」と判断。そのうえで「もっともっと調子を上げていかないと、(昨年取り逃がした)アジアパシフィックアマでも、最終日にこれくらい、いやこれ以上の差があっても安心できない。それくらい、あの大会のレベルは高いから」と気を引き締め、より高い精度を求める。

一方で、この大会、2年ぶりの優勝(前回は「12~14歳の部」)から得たものも大きいようだ。
「自分としては、久しぶりの日本の試合でしたし、久しぶりの同年代との試合だったので、日本ジュニアという(大きなタイトルという)こともあって最初はすごく緊張する場面がありました。でも、その中で自分が苦手な第1ラウンドに一番いいプレーでき、64というスコアを出せたのは、すごく良かったんじゃなったかな」と語ったうえで、昨年は未勝利に終わったが、今年まずは一勝できたことに、「ホッとしてますし、素直に嬉しかったです」と目じりを下げる。もともとの童顔がさらに童顔になった。

長﨑大星にとって2026年シーズンは始まったばかり。きっと実り多きシーズンになることだろう。

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