Championship Reports競技報告

ともにスリーパットの嵐に巻き込まれながらも2位タイに入った木村泰久と中村啓二

木村泰久

昨年大会で5位タイに入った木村泰久が、今年は首位と1打差の2位タイという好スタートを切った。ただ、早い時間のスタートだったこともあり、ホールアウトした時点ではまさかその順位にいるとは思っておらず、「おそらく5位ぐらいに落ち着くのでは?」と予想していた。良い意味で予想が外れた形となったが、ゴルフの内容的には複雑な気持ちかもしれない。

「前半はパッティングも決まってくれて、自分としては満足していました」。2メートルほどのバーディパットやパーパットが決まり、1バーディ・1ボギーの36で折り返す。後半に入り、13番でボギーを叩いた直後だった。14番(パー5)で2オンを狙った第2打を左へ引っかけてしまう。「OBかと思ったんですが、ボールが木に当たったのか、コース内に戻ってきたんです。おかげでパーセーブできただけにラッキーでしたね」。続く15番でバーディを奪い、イーブンパーに戻した木村。良い流れに乗ったように思えたが、最後に落とし穴が待ち受けていた。

「上がり3ホールがすべてスリーパットの3連続ボギーでした」。まさかの結末に肩を落とすも、まだまだ優勝を狙える位置にいることは間違いない。「66歳なので、チャンスがあるとしたら今のうちですし、頑張りたいですね」と、昨年届かなかった栄冠を手にしたいところだ。

中村啓二

その木村と同じ3オーバーパーでフィニッシュしたのが、本選手権初出場の中村啓二。なんとこの日は3パットが4回と木村を上回る。「6ボギーのうち、4つが3パットですからね」。実は、つい最近までイップスに悩んでいたという。「手が動かないんですよ。それで、テークバックを小さくしてフォロースルーを大きくする打ち方に変えてから、徐々に手が動くようになりました」。口で説明するとひと言になってしまうが、何度も試行錯誤を繰り返しながら、ようやく糸口を見つけたのは容易に想像できる。「おかげで短い距離は良くなりましたが、今回のように長い距離を残すとタッチをまだ合わせられないんです」と語る。

「コース的にはフェアウェイが広くなく、アップダウンもあるので、普段プレーしている関西のゴルフ場に雰囲気が似ているんですよね」。鮎滝カントリークラブの印象が技を磨いてきた関西のコースを思わせる分、リラックスして回れるのは大きい。「私はスライス系ですが、攻略のポイントは常に同じ曲がり球を打つことでしょうか」。ショットの調子がいいだけに、明日は長い距離のパットを残さなければ、十分優勝争いに絡めるチャンスはありそうだ。

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