Championship Reports競技報告
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写真:Y.Watanabe
2025年度(第45回)クイーンシリキットカップアジア太平洋女子ゴルフチーム選手権は15日、宮崎県宮崎市のトム・ワトソンゴルフコースで第3ラウンドが行われた。首位の韓国チームを追う日本チームは、長澤愛羅(ルネサンス高校3年)が2つスコアを伸ばして、通算6アンダーパーの個人戦2位を堅守。しかし、新地真美夏(共立女子第二高校3年)と岩永杏奈(大阪桐蔭高校2年)はともにオーバーパーでのラウンドとなり苦しい1日となり、日本チームは通算10アンダーパーでムービングデーを終えた。一方、首位からスタートした韓国チームは、個人戦連覇がかかるSoomin Ohが11バーディ・1ボギーの62という驚異のスコアを叩き出す活躍でチームを牽引。2日続けてチームスコアを11アンダーパーとし、通算27アンダーパーで2位の日本チームに17打の大差をつけて3連覇に王手をかけた。
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日本チームのトップバッターを務めた新地。2日間できなかったバーディ先行のゴルフで6番ホール終了時には3つスコアを伸ばす最高のスタートを切っていた。しかし、9番ホールの3パットボギーからドライバーショットが乱れ流れは一転、その後は林に入るなど我慢のゴルフになってしまい、74の2オーバーパー。「最終ラウンドは納得いくゴルフをしたい。」と話す新地。この日の前半のゴルフができれば納得のゴルフとなるだろう。
前日ドライバーショットの乱調もあり悔しいラウンドとなった岩永は、ここまで岩永のプレーを支えてきたアイアンショットが乱調。スタートホールからの3連続ボギーなど前半だけで5ボギー。悔しい3オーバーパーでフィニッシュだったが、後半は「イメージも良くなってきた」と話す。最終ラウンドは、2日間の鬱憤を晴らすゴルフを期待したい。
「ショットが良くなかった」という長澤だが、その中でもこの日はチーム唯一のアンダーパーフィニッシュとなる2アンダーパー。16番でセカンドショットを池に入れるもナイスパーセーブでピンチを凌ぐと、続く17番ではバーディ、この2ホールは日本チームにとって大きな2ホールになるはずだ。本大会安定したスコアでチームに貢献している長澤には最終ラウンドもアンダーパーのゴルフを見せてもらいたい。
ムービングデーに相応しい他を寄せつけない圧倒的なスコアをマークしたSoomin Ohは、パッティングが冴えわたり自己ベストとなる62ストローク。「完璧なゴルフでした」と笑顔で取材に応じていた。韓国チームの団体優勝、そして個人優勝へ向けて大きなアドバンテージをもたらした。「個人連覇はしたことがないので優勝できたら良い思い出になります。」と話すSoomin Oh。最終ラウンドもチームの為に結果を求める。
いよいよ明日は最終ラウンド。この日チームでスコアを伸ばすことができなかった日本チームだが、韓国チームの背中を追い、バーディラッシュで頂点を目指し続ける。
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