Championship Reports競技報告
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2025年(第31回)エスピリトサントトロフィー世界女子アマチュアゴルフチーム選手権は10月1日、シンガポールのタナメラカントリークラブ(タンピネスコース)で22チームが出場して開幕した。日本チームは、長澤愛羅が5バーディ・1ボギーの4アンダーパー68をマークしたものの、岩永杏奈が2バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの出入りの激しい内容で2オーバーパー。新地真美夏は出だしからボギーが先行する苦しい流れに堪えきれず、4バーディ・7ボギーの3オーバーパーで不採用スコアに終わり、チームスコア2アンダーパーで首位のアメリカと6打差の5位タイで第1ラウンドを終えた。アメリカと1打差の2位には韓国、さらに2打差の5アンダーパーでスペインが3位につけている。
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気温32度の夏の暑さと午後からは肌を焼く強い日差しの中でのプレーとなったこの日、10番ホールからのプレーとなった日本チームの先陣を切ったのは岩永。幸先よく11番でバーディを先行させてからはスコアカード通りのプレーで前半を1安打パーで終えた。しかし、後半に入ると2番から連続ボギーを叩き、5番(パー5)ではよもやのダブルボギーを喫してしまう。6番(パー3)でバウンスバックを決めたものの、岩永は2オーバーパーに終わった。「最初は良かったのですが、後半の2番からの連続ボギーを引きずってしまって、このスコアは悔しいです」と、唇を噛む岩永。それでも、「ドライバーとロングアイアンの当たりが悪かった原因をラウンド中に見つけて6番ホールから対応することができました」と手応えは掴んでいる。初の世界女子アマチュアゴルフチーム選手権も、「緊張することはありませんでした」と話すが、「バテてしまった」と30度を超えたシンガポールの暑さには堪えたよう。「自分としては満足していないので、明日からはしっかりとアンダーパーでプレーしてチームに貢献したい」と日本アマチュアランキングトップに立つプライドを胸に、上位進出を目指す。
2番手を務めた長澤はスタートでバーディを奪い、流れを掴むと12番から3連続バーディを奪取して前半で4つスコアを伸ばす。後半は7番でこの日初ボギーを叩いたが、最終9番をバーディで締めくくり、チームトップの4アンダーパーでホールアウト。個人戦でも首位のFarah O’keefe(アメリカ)に1打差の2位タイにつける好プレーでチーム戦5位タイスタートに貢献した。朝の練習では調子を掴めなかったと話す長澤だが、「コースに出たら、ショットもパットも良くなって、緊張もすること無くプレーすることができました」と笑顔が弾ける。「前半の3連続バーディはショットがついて。後半はパットを思っているところに打てた」とプレーの流れを掴んでの好スコアに胸を張る。「明日からもスコアを伸ばせるように頑張りたい」と、明日もチームを牽引するプレーを誓った。
最後のスタートとなった新地は出だしから連続ボギーを叩くなど前半で3つスコアを落としてしまう。「出だしからショットもパットもスタート前の練習と感覚が結構違っていた」と苦しんだ前半を振り返る新地。後半もボギーが先行し、「自分のスコアは不採用になることはわかっていましたが、それでも出来るだけ良いスコアで終われるように、諦めずにプレーした」との言葉とおり、7番からの連続バーディで一矢を報いた。「気持ちを切り替えて明日を迎えたいと思います。良いショットも多かっったし、微妙な距離のパッティングもありまいたが、ダブルボギーを打たなかったので、明日につなげたい」スロースターターを自認する新地だけに、明日からの巻き返しに期待したい。
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