Championship Reports競技報告
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シンガポールのタメナラカントリークラブで開催されている「2025年度(第31回)世界女子アマチュアゴルフチーム選手権」第2ラウンドは、現地時間14時15分に雷接近のため競技が一時中断され、15時57分に再開。日没を迎えながらも各国はプレーを続け、無事に第2ラウンドを終えた。韓国がチーム通算13アンダーパーで2位タイのスペイン、アメリカに2打差をつけて首位に立った。
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日本チームは、長澤愛羅がこの日も3つスコアを伸ばす活躍を見せると、前日不採用スコアに終わった新地真美夏もパープレーで凌ぐ。岩永杏奈はボギーが先行してこの日3オーバーパーで不採用スコアとなったが、日本チームはスコアを3つ伸ばし、通算5アンダーパーで6位につけている。
第1ラウンドを4アンダーパーで終えてチームに貢献した長澤愛羅。今日も勝負どころのパッティングを決めきる強さを見せた。2番でボギーが先行したが6番でバーディを奪うと、8、9番で連続バーディを奪取。後半はスコアカード通りのプレーが続いたものの16番でスコアを伸ばし、この日4バーディ・1ボギーの3アンダーパーでフィニッシュ。「今日はチャンスにつけたところで、パットが入ってくれたので60台でプレーできました」と笑顔を見せる長澤。この日は首位スタートのアメリカ、ヨーロッパの古豪スウェーデンとの組合せも、「同組の選手と技術の差はあまり感じなかった」と自信を深める1日となったよう。長澤が好調なのは、ホールアウト後の練習でも調整と確認程度の軽めの内容で切り上げる姿からも見て取れる。「明日からもスコアを出せるように頑張りたいです」と奢ること無く落ち着いた雰囲気で、ムービングデーを睨んでいる。
新地真美夏は、不採用スコアに終わった前日の雪辱を果たすラウンドとなったが、その表情は悔しさが滲んでいた。前半を1バーディ・1ボギーのパープレーで凌ぐと、後半は10番でボギー。15番でバーディを奪ったが17番ボギーとチグハグなプレーが続く。それでも最終ホールでバーディを決めてみせたのは、新地の諦めない心の強さの現れだった。「今日は、昨日よりもボギーが減らせて良かったという気持ちと、アンダーパーを出さなければいけない状況だったので、(このスコアは)とても悔しい」と、心の内を吐露する。東南アジア特有の芝は「思ったよりも硬くて、刺さる感覚があり、距離感があっていない」と、この2日間は攻略までには至っていないのも、思うようなスコアを出せていない要因だ。「チーム戦は全然行ける順位にいると思いますが、首位とスコア差が開いているので、もっと頑張らないといけない。個人としてアンダーパーを出せていないのはモヤモヤしています。バーディをたくさん獲って、みんなで上位を目指したい」とムービングデーでは、この2日間の鬱憤を晴らすプレーを誓った。
この日、不採用スコアに終わった岩永杏奈。ショットの距離感が合わずにチャンスにつけることができず、距離の長いパッティングも寄せきれない苦しい流れで3ボギーの75に厳しい表情。「シンガポールに入ってから、自分の飛距離が伸びていて」とこれまでの距離感ではアジャストできていないのが、岩永らしからぬプレーの要因となっているという。チーム戦では上位につけているが、「自分は全然チームに貢献できていない」と悔しさは募るが、徐々にショットも復調傾向にあるのは岩永にとって好材料。「ビショップヘッドコーチに日本とは地面の硬さが違うのがアイアンショットの距離感が合わなくなっている理由と指導を受けて、ショットも調整できたので、アンダーパーでプレーしたい。ドライバーショットは悪くないので、グリーンを狙うショットでチャンスにつけて、それをしっかりと決めきりたい」と、岩永の視線は前を向いている。
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