Championship Reports競技報告
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中国チームの奮闘が光っている。男子はチーム通算1アンダーパーで首位の関西チームとは4打差の2位と逆転を狙える好位置。女子も通算11オーバーパーで韓国チームと10ストローク差ながら5位タイと上位をうかがう順位で明日の最終ラウンドを迎えることとなった。

男子を牽引しているのは中本旺希。第1ラウンドで4アンダーパーをマークして個人戦2位につけて迎えたこの日。多くの選手が苦しむ風の中も「僕は低い球を打ったりして、あまり風とは関係ないゴルフですので」と涼しい表情。その自信通り、スタートでバーディを決めると、4番もバーディ。6番はボギーを叩いたが、前半で1つスコアを伸ばす。後半もバーディを先行させる隙を見せないプレーで2バーディ・1ボギーとした中本は、4バーディ・2ボギーの70でホールアウト。2日連続でチームトップスコアを叩き出す活躍を見せても、「明日は最後なので、メンバーもしっかり頑張ってくれると思います。自分もそれに負けないように」と、驕ること無く、ともに戦うメンバーに厚い信頼を寄せている。「みんなで楽しくということをチームの目標としているので、最後まで楽しく出来れば良いと思います。自分もゴルフに集中して、自分らしいゴルフが出来たら良い成績が出ると思うので、しっかりと自分らしく頑張りたいです」と、メンバーと過ごす貴重な時間を大切に、自分のゴルフへの自信を深めて最高の結果を目指していく。

女子でここまでチームトップの成績を残しているのは小田祐夕。風が強まる中で10番ホールからスタートした小田はショットが安定せず、いきなりのボギーで出鼻をくじかれると、12番ボギー、13番ダブルボギー、14番ボギーと5ホールで5つスコアを落とす厳しい立ち上がり。18番でこの日初バーディを決めて落ち着くかと思われたが、2番から連続ボギー、4番から連続バーディと浮き沈みが激しいゴルフが続く。徐々にショットも復調の気配を見せて7番(パー5)で2つ目のバーディも最終9番で池に打ち込むミスで痛恨のダブルボギーを喫し、「そこが悔しいです」と苦い表情。通算6オーバーパーのスコアよりも2日間で7バーディ・7ボギー・3ダブルボギーの出入りの激しい内容に集中力を削られ「疲れました」という言葉が正直なところだろう。肉体的にも精神的にも疲労困憊の状態は隠しようがないが、「優勝を目指しているので、明日はもっとみんなで協力して良いスコアでプレーしたい」と気持ちを奮い立たせている。開幕前日には、同郷で憧れの存在の一人でもある桑木志帆がトム・ワトソンゴルフコースを訪れ、エールを送ってくれた。その先輩の声に応えるために、明日の最終ラウンドで最後の一滴まで力を振り絞る。
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