Championship Reports競技報告
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「ユニクロ日本ジュニアゴルフカップ2025 / 8地区対抗戦(女子)」は4日、宮崎県宮崎市のトム・ワトソンゴルフコース(6,380ヤード・パー72)で第3ラウンドを行った。
第2ラウンドを終え、独走体制を築いたかと思われた韓国チームだったが、この日は不調。4打差の2位からスタートした関西チームは後藤あいが3バーディ・2ボギーの71、福田美来がパープレーの72をマークし、チームスコアを通算4オーバーパーに伸ばす。一方、韓国チームはこの日3つスコアを落とし、両チームが同スコアでホールアウト。1位がタイの場合は3日目の不採用スコアによって優勝を決める競技規定により、この日5オーバーパーでプレーした佐藤涼音に対し、韓国チームの不採用スコアとなったSumin Leeは9オーバーパーで、関西チームの7年ぶり2度目を戴冠が決まった。

佐藤小洛(四国)、Gyuri YOON(韓国)、後藤の3人の戦いとなった個人戦は、佐藤が最終ホールをパーで凌いだのに対して、Gyuri YOONと後藤がボギーフィニッシュ。その結果、佐藤が通算1オーバーパーで優勝を決め、「後半にピンチがたくさんあって心もしんどかったのですが、1ホールずつ気持ちを切り替えて、なんとか持ちこたえたという感じです。自分のゴルフに徹底していました」と、接戦を制した喜びを語る。佐藤はこの優勝で2026年2月の「オーストラリア女子アマ選手権」の出場資格を獲得し、「英語も勉強しているので、海外の選手との交流もすごく楽しみです。日本とは全然違う環境の中、自分でいろいろ試しながら、良い結果が残せたらなと思います」と笑顔を見せた。同年代のライバル、そして今年招待出場の韓国チームとしのぎを削ったこの大会は、「今までの試合でも1日目に良くても、だんだん順位を落としてしまうゴルフが多くて。今回も2日目に落としてしまったので、3日目こそという思いでプレーしました。今までの1年間の経験を通して、この大会で優勝できたのかと思います。今までの経験がここで活かせたのかなと思います」と、これまでの努力が結実し、自ら世界への扉を開くことができた忘れられない3日間となったようだ。

本対抗戦に初参加となった韓国チーム。女子はチーム戦2位、個人戦はGyuri YOONが2位、Gyubeen KIMが3位と存在感を見せた。Jeyi SONは「たくさんの友達と試合ができて楽しかったです」、Gyubeen KIMは「宮崎で思い出が作れました」と振り返った。
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