Championship Reports競技報告

コースマネジメントを徹底した強さが光った関西男子チーム

通算5アンダーパーで2位の中国チームに4打のリードを取って最終ラウンドを1番ホールからスタートした関西チーム。1番手の山田龍之介は2番(パー3)でボギーが先行するもバウンスバックを決める。6番ボギーで前半を1オーバーパーで終えたが、終始安定したプレーで後続との差を詰めさせない。後半は10番(パー5)でバーディを決めた後、15番でボギーを叩いたがここでもすぐにバーディを獲り返して見せる粘りを見せてパープレーでホールアウト。スコアを落とさずメンバーに安心感を与えるトップバッターの務めを十分に果たした。山田本人も「2日間は全然ダメで。調子も戻らない中、今日ぐらいはチームに貢献したいなと思っていたので、良かったです」と、好プレーに胸を撫で下ろし笑みを見せた。

2番手は道上嵩琉。不採用スコアに終わった前日のリベンジを狙ってスタートしたが、3番からの連続ボギーで前半を2オーバーパー。後半は3ボギーを叩き77で2日連続の不採用スコアに「この大会も1日目は良かったけれど、2日目からボギーを打つと焦りが出てしまい、ボギーが先行してしまう」と課題と悔しさが残る3日間になった。

最後にティーオフした小川琥太郎はスタートホールでバーディを決めるも、「プレー中は緊張していました」と3番に続き7番(パー5)でボギーを叩き、前半で1つスコアを落としてしまう。しかし、後半は10番(パー5)でバーディを先行させると、12番ボギーも16番(パー5)でこの日2つ目のバーディを奪う手堅いプレーを見せてパープレーでホールアウト。関西チームを優勝に導くとともに、通算7アンダーパーで個人戦を制する大活躍の大会となった。「ホッとしました。チームの役に立てて1番は嬉しいと思います。日頃からチームにお世話になっているので、良い結果で返せたかなと思います」と笑顔を見せる小川。個人戦優勝でオーストラリアアマチュア選手権の出場も決めて、「自分の今の実力がどれぐらいなのかというのを確かめられる良い機会になるのと、今のままで海外の試合に出場しても厳しいと思うので、2月までに改善できるようにしっかり練習したいです」と喜びとともに自らの足元を見つめる冷静さを見せた。

本対抗戦の関西チームは、メンバー全員が戦略を徹底する強さが際立った。お互いを信頼し心から楽しんで掴んだチーム優勝という最高の結果に、メンバー全員が喜びを爆発させた。

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