10月15日(木) 〜 10月18日(日)

タラオカントリークラブ 西コース

競技メニュー

Championship Reports競技報告

競技報告:M.Ideshima 写真:Y.Watanabe

大岩龍一が1イーグル・7バーディ・1ボギーの8アンダーパーの62でラウンド。62は本選手権における最少ストロークタイ記録(18ホール)だが、それでも大岩の表情はなぜか晴れない。
「今は試合に出ることが辛い」
そうこぼす理由は自身のゴルフに対してのフラストレーションからくるものだ。オフシーズン中の今年の2月にドライバーイップスを発症。それを機にスウィングを見直すことになり、持ち球を変える大工事をしながら戦い続けなければならない苦しいシーズンを送っている。

「(今日は)良いスコアでは回れましたけれど、そこに関して今は興味を持っていません。今の調子なら本当に明日カットになってしまってもおかしくないと思っているくらいです。今の自分の技術的な問題でできないことがあり過ぎて。それは今シーズン中にはクリアできないだろうとコーチとも話をしています。だから結果にフォーカスするのを今はやめているんです」
結果にはフォーカスしない。そうは言ってもいざ試合に出ればやっぱり良いスコアを出したい。そう思うのはプロゴルファーとしての性であり、結果を求めるのはプロゴルファーとして当たり前のことだ。大岩自身も自分の置かれている状態を理解しながらも良いスコアで回ることを目指してしまう。ただ、やろうとしていることに対して出来なさ過ぎることに今の大岩は自分の気持ちをコントロールできない状態に陥っているのだ。
「本当は試合を休みたいくらいです。コーチにも練習場で練習しているほうがいいのでは?と話したこともあるんですが、それは許してくれないんです」
試合に出られることへの感謝の気持ちは忘れているわけではないが、本音は逃げ出したくなるほど追い込まれているのも事実。目指していることと、今の自分のゴルフのギャップの大きさに翻弄される日々に精神的に疲弊している。

それでも試合に出続ける理由は、どれだけ練習場で球を打っても試合でしか分からないこと、試合でしか掴めないことがあることを大岩自身がよくわかっているからだ。

「日本オープンという大舞台で練習」。日本の頂点を決める大会において、その場を練習と表現するのは冒涜だと叩かれるかもしれないが、そういう大事な舞台だからこそ、そこでしか得られないものがあると信じているからこそ躊躇なくそう表現できるのかもしれない。

目の前の1打と向き合い続けることでしか光明は見出せない。今日の単独首位スタートはいまの大岩にとって興味のないことかもしれないが、結果という数字が何かの後押しになることもある。どんなに苦しくても大岩は逃げずに明日もコースに立つ。

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