10月15日(木) 〜 10月18日(日)

タラオカントリークラブ 西コース

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Championship Reports競技報告

競技報告:Y.Koseki 写真:Y.Watanabe / S.Osawa

通算11アンダーパーの暫定2位で競技を終えた坂本雄介はNHKのインタビューを終えると、クラブハウスには戻らず、真っすぐ18番グリーンに向かった。残り40~50センチほどのウイニングパットを沈める細野勇策を祝福するためだ。
坂本はグリーンを降りる細野を真っ先に迎え、「おめでとう!」と声をかけた。その姿を認めた細野の笑顔が弾けた。そして、被っていた帽子を取ると、坂本より先に両手を広げてがっちりとハグを交わした。細野にとって、1組前でプレーする坂本はこの日の一番の好敵手であり、ひしひしとプレッシャーを感じていたに違いない。坂本は、細野より3打少ない67(5バーディ・2ボギー)のラウンドだった。

その後、記者会見場に現れた坂本はさばさばとした表情だった。
「朝から強い風が吹いていたから、3オーバーパー(73ストローク)で回ったらナイスプレーだね、ってキャディーと話してたんです。それで、優勝争いをしているからこう攻めよう、というのはなく、とりあえず3日目までと同じゴルフで、マネジメントを徹底してやろうと話してました」と切り出した。

首位を走る細野について、坂本は「勇策は上手いから」と、その実力を認めていた。「上手い」とは、ショットの技術面だけではなく、接戦におけるマネジメントや強風下でスコアをまとめる力を含めての評価だろう。実際、途中のリーダーボードで確認すると、細野は16番ホールまでこの日2アンダーパー。このタフなコンディションでも、着実にスコアを伸ばしていた。
「勇策も本当にナイスプレーをしているんで、ちょっと厳しいかな、ってキャディーと話していました。昨日までの5打の差は大きかったですね」と正直な胸の内を語る。

坂本も17番ホールまでボギーはたった1つ。4アンダーパーの素晴らしいペースだったが、「(あれが)ほぼ限界です。自分ではほぼ完璧なゴルフができたと思う。やり切った、ですね。もともと今週は、(この試合に)出られるか出られないか分からないぐらいの体の状態だったので、この体で、この風のなか、このコースセッティングで、よくやったなと思います」と笑顔を見せた。坂本は左右の肋骨を疲労骨折しており、今週は痛みで寝返りも打てない、満身創痍の状態だったのだ。

それでも……。最難関ホールの最終18番。残り5メートルほどのパーパットを外したとき、天を見上げた坂本の表情にはそれまで見せなかった悔しさが滲んでいた。パーをセーブできれば、後方のフェアウェイバンカーで待つ細野とは2打差。多少なりともプレッシャーをかけられたという思いがあったのだろう。坂本は「あれを入れたらね。ジャパンオープンだし、もしかしたらとは思いましたけど」と無念さを小さく口にした。

最後に今後の予定を聞かれた坂本は「明日また病院に行くんで、その結果次第ですね」と答えて帰路についた。その道中、坂本の胸を去来した思いは果たして?

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