Japan Open Golf Championship 2026日本オープンゴルフ選手権
10月15日(木) 〜 10月18日(日)
タラオカントリークラブ 西コース
競技メニュー

通算13アンダーパーの単独首位からスタートした細野勇策が今週一番の強風の中、パープレーの70でまとめ、苦しみながらも本選手権初制覇を達成した。
これで細野はツアー初優勝となった今年5月の『日本プロゴルフ選手権大会 センコーグループカップ』に続き日本タイトル2冠目を手にした。本選手権と日本プロの2冠達成は史上22人目(1973 年のツアー施行後では12人目)で、2017年の池田勇太以来となる。
また、本選手権と日本プロを同年に制覇したのは2008年の片山晋呉以来18年ぶり。かつツアー初優勝が日本タイトルで、同年に2勝目も日本タイトルを獲ったのは1981年の羽川豊以来45年ぶりの快挙となる。なお本選手権のレフティチャンピオンも羽川豊以来45年ぶり。さらに日本タイトルの2冠達成年齢は羽川豊の23歳363日を抜き、蟬川泰果の22歳326日に次ぐ2番目の記録となる。(1973年のツアー施行後)
快挙ずくめの日本タイトル2冠を達成した細野が発したひと言目は「楽しい時間が終わっちゃったな」だった。
途中、2位以下と最大5ストローク差まで離しながらも最終ホールのティーイングエリアに立った時には2ストローク差に迫られていた。ただ、焦りはなかった。厳しく苦しい戦いだったことは間違いないが、それらを全て受け入れて最終ラウンドを楽しんでした。
「上がりの17番、18番は難しいホールでそこでボギーを叩いて追いつかれたとしても、それはそれでプレーオフで戦えばいいかなと」
振り返れば、終始細野には余裕があったのかもしれない。
今平周吾との最終ラウンド最終組。2024年の本選手権のチャンピオンであり、誰もが認める実力者なだけに、相手は今平だけではないとわかっていても自ずと意識はしてしまう。そんな今平が1番、2番と連続ボギーでスタートに躓いたのに対して、細野は強風の中、慎重にパーを重ねた。今平がスコアを崩しても我関せずといった表情で淡々と自分のゴルフに集中していた。今季のポイントレースを牽引しているのがよくわかるプレーぶりだったと言える。

ただ、後半は徐々にプレッシャーを感じる場面もあった。
同組の今平とはハーフターンの段階で8打差があり、現実的に今平は優勝争いから脱落する状況だった。一つ前の組でプレーしていた坂本雄介が粘り強く良いゴルフをしていたことはわかっていた。
「特に後半はヒリヒリした感じでしたけど、でもそのヒリヒリと味わうためにゴルフをやっているので、改めて楽しいなという感情でプレーしていました」
自分のゴルフではなく他人のゴルフを意識し過ぎて失敗することも多かったと振り返る細野だが、そういう感覚がこの日は終始芽生えることなくプレーできた。そこが最も自分が成長できた点だと言う。

終わってみれば勝つべくして勝った真のチャンピオンだった。自分のゴルフを信じて、難しいコースと真摯に向き合い続けた細野。
自分が積み重ねてきたことコースで全て出し切れたことの充実感が溢れていた。
これで細野は2027年のマスターズと全英オープンへの出場権を獲得。夢の舞台で日本のレフティが躍動する姿を見るのが今から待ち遠しい。
