Japan Open Golf Championship 2026日本オープンゴルフ選手権
10月15日(木) 〜 10月18日(日)
タラオカントリークラブ 西コース
競技メニュー

地元・名古屋からのギャラリーの声援を背に、近藤龍一が6アンダーパー(7バーディ・1ボギー)の64をマークして2位タイ。2連続バーディを3度も記録する、勢いに乗じたラウンドで優勝争いに加わった。
この日のプレーを振り返り、近藤が真っ先に口にしたのは地元・名古屋から来場した大勢のギャラリーの力だった。舞台のタラオカントリークラブは自宅から車で1時間30分ほど。そのため、地元の友人・知人たちが応援に駆けつけ、声援を送ってくれたという。「本当に、全ホールで『それは入るよな』とか、いじられながらやってました(笑)。それが良かったんですね」と笑顔が弾ける。ただし、その声がちょっと大きかったため、近藤は周囲に「すみませんね」と断りながらプレーする場面もあったそうだ。
スキル面で近藤を支えたのはパッティングだった。ホールアウト後、アテスト担当者に聞いて初めて気づいたというパット数は、23。「こんなに入ったのは久しぶりかなって感じです」。長いパットも2、3度決まり、ショットも大きく崩れることなくスコアを伸ばした。今週のグリーンは速いので、3パットを避ける意識でタッチを合わせることを心掛けたという。速い半面で、「ここのような転がりの良いグリーンは、いつもより(神経を使わず)簡単に感じますね」と、グリーンとの相性の良さも好スコアにつながった。
今年40歳になった近藤は、20代の選手が多くを占めるフィールドで自らを「まだ挑戦者」と位置づける。ドライバーの飛距離は現在280ヤードほど。「20代の頃には中日クラウンズでドラコン獲らせてもらったこととかあって、飛ぶ方でしたけど、今はゴルフ場でラウンドレッスンをするおじさん達から『すごい飛ぶね』と褒められ、それで気持ちよくやってます(笑)」と飾らない。
昨日、師と仰ぐ水巻善典から電話があった。「(優勝して)マスターズに行くことになったら、俺がキャディーをするから待っとけ」と冗談交じりに激励されたという。近藤は「それはそれでやりづらいですけど」と笑いつつ、水巻からは「可能性はゼロじゃないから。チャンスはあるから頑張りなさい」と背中を押されたことを明かした。さらに、優勝を意識するのは最後のバックナインでいい、今は目の前のプレーに集中するようにとの言葉ももらったという。

もうひとつ。近藤には家族という大きな発奮材料があった。6歳、4歳、2歳の3人の子どもがおり、子供たちからは「頑張ってね。でも、早く帰って来てね、みたいな感じなんですけど」と目じりを下げる。実は、この土曜日に上の子にとっての幼稚園最後の運動会が予定されており、大会前に「予選落ちしたら運動会に出てね」と言われたそうだ。正直、父親としてはそれに出たいような、でも「子どものためにも頑張るしかないですね」と気持ちを新たにする。
「出来すぎっすね。こんなにうまくいくとは思ってなかった」。第1ラウンドの64をそう評した近藤は、いまの自分はラウンドごとに波があると冷静に構え、「できるだけ自分がやれることだけ意識して、また頑張りたい」。地元の声援と家族への思いを力に、挑戦者として2日目へ向かう。