
公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)は12月15日、都内で「2025年度JGAナショナルチーム慰労会」を開催しました。本会には、JGAナショナルチームメンバーとして国内外の強化合宿に参加し、国際競技で日本代表としてプレーした選手たち、ナショナル強化委員会委員長として、また本年高い視点から強化事業を統括する選手・指導者育成コンサルタントとして活動いただいたガレス・ジョーンズ氏、強化スタッフ、当協会の競技者育成強化事業を支えていただいているスポンサーの皆様にご出席いただき、今年1年のJGAナショナルチームの活動を振り返るとともに、ご支援をいただいた皆様に感謝を申し上げました。

女子チームを代表して挨拶にたった新地真美夏は、「ナショナルチームメンバーに選ばれてから、海外試合や合宿に参加させていただき、素晴らしい経験を積むことが出来ました。海外でゴルフをすることの楽しさと緊張感を知ることが出来て、今まで以上にゴルフが好きになりました。今年は苦しいシーズンになりましたが、どの試合も100%で挑んだので、悔いはありません。プレッシャーを感じる場面もたくさんありましたが、3年の間、日の丸を背負って戦えてことを嬉しく思います。ナショナルチームの活動が、いま、そして今後につながると感じています。私は来年もこのチームのメンバーとして活動を継続するので、メンバーや周りの人に良い影響を与えられる選手になります」と、自身のこれまでの活動を振り返るとともに、来シーズンに向けての強い思いを語りました。

続いて、男子チームを代表して竹原佳吾が挨拶に立ち、「JAPANと書かれたユニフォームを着て、日本を代表して競技に出場することは憧れであり、それが出来たことを心から嬉しく誇りに思っています。今年のナショナルチームは、高校1年生から大学4年生と幅広い年代の選手が集まりましたが、年齢差を感じさせないほどゴルフについて語り合い、お互いに高め合うことが出来る素晴らしいチームでした。自分も年下のメンバーのゴルフへの真摯な姿や探究心から学ぶことも多々ありました。世代を超えて、刺激を受ける環境に身を置けたこともナショナルチームだからこその価値だったと思います」と今年のチームを総括し、「自分はシーズンを通して悔しい結果もありましたが、その一つ一つが現状の課題を明確にし、学びになったと思います。コーチやスタッフの皆さんには、選手のことを第一に考えて寄り添ってくれたことに感謝します。この1年で得た経験を無駄にすること無く、これからの競技人生、それぞれのステージにつなげていきたいと思います」と、さらなる飛躍を誓いました。

本慰労会をもって、日本ゴルフ協会の競技者強化事業を退任するガレス・ジョーンズ氏からは、「男女チーム代表の2人の素晴らしいスピーチでした。この会には、ナショナルチームを卒業した選手も出席してくれていますが、選手の皆さんが英語で話してくれること、ひとりの人間としての成長を見られていることを嬉しく思います。2025年チームメンバー、卒業おめでとうございます。今年からナショナルチームを率いているクレイグ・ビショップヘッドコーチが取り組んでくれていることに感謝します。選手の皆さんは毎年成長していると思います。このチームは特別なもので、皆さんはこのチームの家族です。メンバーであるということは皆さんの才能とスキルの証です。選手、ご家族の努力に敬意とお祝いを申し上げます。ただし、皆さんの旅は終わりではありません。それぞれの旅、道中の花を楽しみながら、日本を代表する選手として進んでいってください。このチームにはニュージーランドのラグビーチームのことを話してきました。彼らのモットーは“代表のジャージをより良い状態で後輩に引き継ぐ”ということです。みなさんもそのプライドを持って、日本代表として歴史に貢献してくれていると感心しています。私は今年このチームを離れビショップコーチにその任を引き継ぎました。彼は素晴らしいコーチであり、情熱を持った方です。今後もビショップコーチ、そして医科学スタッフたちとの関係が続くことを願っています。私はJGAでの役割を終えます。日本のゴルフに貢献できたことは喜びであり、誇りです。JGAと選手の皆さんに深く感謝いたします」と、挨拶がありました。

本会でJGA競技者強化事業から退任するガレス・ジョーンズ氏には、本事業への貢献に敬意を表し、池谷会長からメダルを授与するとともに、里深真弓ナショナル強化委員会副委員長に花束が贈呈され、ナショナルチーム卒業生からビデオメッセージが贈られました。
ガレス・ジョーンズ氏からは、「卒業生の皆さんからのメッセージを受け取り、とても感情的になりました。コーチとアスリートとしての関係性を超え、人間同士の関係性を築けたことに非常に感動しています」と感無量の表情を見せると、「JGAの競技者強化事業に携わってきた10年間は、私にとっても特別な時間でした。みなさんは、正しいゴールに向かっているからこそ、特別な環境にいられるのだと思います。皆さんには、これからも人生の中で色々な体験をして前進してほしいと思っています。日本のゴルフは非常に健康で強い状況にあると思います。だからこそ、選手とスタッフがさらに協力して立ち止まらずに歩みを進めることを願っています。新しい成長を求めて、これからも挑戦を続けてください。この10年間、ありがとうございました」と、これからのナショナルチームの活動への期待を込めたエールをいただきました。

2025年JGAナショナルチームの活動は、本会をもって全て終了いたしました。クイーンシリキットカップ、ネイバーズトロフィーと2つの国際競技をホスト国として迎え、ナショナルチーム最大の目標である世界男女アマチュアゴルフチーム選手権、そして個人派遣と数多くの海外遠征を無事に終えることが出来ました。皆様のご支援に感謝申し上げます。
JGAナショナルチームは、クレイグ・ビショップヘッドコーチ、岩本砂織プロに加えビショップコーチと連携が深い海外コーチ陣を中心にこれまでの国内外医科学スタッフが一丸となって2026年も世界への飛躍を誓って活動を続けてまいりますので、皆様のご声援をお願い致します。
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