道路(動かせない障害物)からの罰なしの救済を受ける場合、多くのプレーヤーが行う一般的な手順として、まずはマーカーに「道路からの救済を受けます」と告げてから、救済のニヤレストポイントを決めてティーなどでマークをし、ドライバーを置いて1クラブレングスを計測し、その範囲にマークをしています。そして球を拾い上げてから救済エリアに球をドロップをしています。これの手続きは、正確に処置するためには良い方法であり、勧められる方法と言えます。
しかし、マーカーに告げる、マークをするという行為をしなかったとしても、規則違反とはなりません。それぞれの規則についてご説明をいたします。
マーカーに告げること
障害物からの罰なしの救済を受ける場合、マーカーに告げることは要件にはなっていません。ゴルフはプレーヤーが規則を知り、その規則を正しく適用する責任があるので、救済処置を受ける際にマーカーの承認を得る必要はないからです。また、マーカーにはスコアを記録する責任がありますが、規則の裁定や事実の決定について権限を持っているわけではありません。例えば、マーカーに告げても、実際にプレーヤーが間違った箇所にドロップしてプレーしていれば、プレーヤーは誤所からのプレーをしたことに対する罰を受けます。
マークすること
球の位置をマークすることを要求している規則は、唯一、拾い上げた球を元の位置にリプレースする必要がある場合だけです(規則14.1)。マークするという行為は球を正確に元の位置に戻すことを目的としており、拾い上げた球を元の位置に戻さず、別の場所にドロップしたり、プレースする処置に対して規則はマークをすることを要求していません。したがって、道路から罰なしの救済を受ける場合、ニヤレストポイントやクラブレングスの範囲にマークをしなかったからと言って、罰が課せられることはありません。
クラブレングスの計測
次に、クラブレングスの計測について説明いたします。規則がクラブレングスの計測を必要とする場合、そのクラブレングスの長さはプレーヤーが持ち運んでいるクラブのうち、パター以外の最も長いクラブとなります。そしてクラブレングスの計測は、必ずしもそのクラブを持ってきて地面に置いて計測する必要はありません。クラブを地面に置かなくても、ニヤレストポイントからの1クラブレングスという範囲は自動的に決定されます。例えば、7番アイアンでクラブレングスを計測しても、そのプレーヤーのための1クラブレングスの救済エリアはパター以外の最も長いクラブの範囲となります。
誤解を避けるために、これら規則の説明は、一般的に行われているマーカーに告げる、マークする、クラブを置いて計測する必要はないということを強調したいわけではありません。それらの手続きは正確に処置をし、紛議を避けるために良い方法です。しかし、「マーカーに告げなかった」、「マークしなかった」ということだけで規則違反が発生するわけではないということをご理解いただきたいのです。正しく処置が完了するために重要なことは、球が正しく救済エリア内にドロップされ、そして救済エリア内から次のストロークが行われているという2点なのです。
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