Japan Women’s Open Golf Championship 2025日本女子オープンゴルフ選手権
10月2日(木) 〜 10月5日(日)
チェリーヒルズゴルフクラブ キング・クィーンコース
競技メニュー
兵庫県三木市のチェリーヒルズゴルフクラブ キング・クィーンコースで開催される「2025年度(第58回)日本女子オープンゴルフ選手権」。開幕を明日に控えた1日、出場選手たちが最終調整を行った。
●日本女子オープンゴルフ選手権第1ラウンドの組合せはこちら
昨年はアムンディ・エビアン選手権優勝、さらに日本選手初のベアトロフィー受賞と大きな飛躍を果たした古江彩佳。地元兵庫県でのナショナルオープン初制覇に期待がかかる中、ジュニア時代からプレーしたこともある馴染み深いコースでの日本女子オープンも「知っているコースにしては多め」と月曜日から3ラウンドをこなして「ティーショットの状態であったり、知っているコースとはいえ回っているときとは別物だと思うので」と自身の調子を確かめつつ、明日の開幕を迎える。「グリーンが柔らかかったりするので、その分ちゃんと(ピンまで)突っ込んでいければスコアが伸びるのかなと思います」と、攻めのプレーを考えているという。ナショナルオープン優勝を意識するには、現状は決して本調子とは言えないようだが、「自分の状態を見つけられるように、しっかり自信を持っていくことがベストだと思います」と、自分と向き合って地元の声援に応えたいところだ。
今シーズン3勝を挙げてメルセデス・ランキングトップに立つ佐久間朱莉。前週はよもやの今シーズン3度目の予選落ちに終わったが、「先週はショットが良くなくて。アライメントが右を向いているのがわかっていて、左へのミスがありましたが、月曜から修正できているので、だんだん良くなっているかなと思います」と、復調の気配は掴んでいる。今シーズンは年間女王を目標に据えてツアーを戦っている佐久間に神谷そらが迫ってきているが、「あまり気にせずプレーしたいです。自分が年間5勝を挙げたいという思いで1試合、1試合臨んでいます」と焦りは見せない。「JGAの試合は、独特な雰囲気があります。小さい頃から日本ジュニアは獲りたいという思いでプレーしてきて獲れずに終わったので、プロになってから(JGAタイトルを)獲りたいなと思っています」とナショナルオープンへの思いを語る佐久間。「歴代優勝者の皆様もすごい選手ばかりなので、そこに自分の名前を刻めたらなという思いで今週は臨みます」と日本女子ゴルフの歴史に名を刻む戦いに向けて、気持ちを引き締めている。
今シーズン初優勝をワールドレディスサロンパスカップで飾り、JLPGAツアーで積み重ねた勝利数は29となった申ジエ。国内グランドスラム達成と同ツアー永久シード権をかけて迎える日本女子オープンゴルフ選手権だが、「日本女子オープン制覇への思いもありますし記録も大事ですが、優勝を一つ一つ重ねながらきたので、それだけにこだわらずに今までと同じように頑張りたいです。永久シードも私より周りが気にしていると思います」と、笑みを見せる。その言葉とおり、今週も月曜日に会場入りしてコースチェックを行い、「涼しくなってきてたくさん練習できるようになりました」と普段と変わる様子は感じられない。「いつも未来よりも目の前を頑張るタイプなので、もう1勝が大事ですが、今までの優勝がなかったら今がないと思うので、今まで通りでいきます」と気負いもなく、ベテランらしい落ち着きを持って明日の開幕を迎える。
本年の夏も酷暑が続く中、コースコンディションを整えるために開催コースのチェリーヒルズゴルフクラブには大変な努力をしていただき明日の開幕を迎えることができた。戸張捷ゼネラルプロデューサーは「全国のゴルフ場でも見られましたが、チェリーヒルズゴルフクラブも芝が暑さにやられた箇所がいくつもありました。そこはコースにお願いして、芝の張替え作業をしてもらいました」と、開催コースの全面的な協力体制について説明があり、山中博史オープン事業本部長からは「12、13番と難易度の高いホールが続きます。そこを抜けて後半をどう攻めていけるのかという展開になるのではないか」と勝負の流れを握る可能性があるキーホールが示された。また、18番ホールに新たなティーイングエリアを設けるなど、コース改造も行ってナショナルオープンを迎えるチェリーヒルズゴルフクラブ。山中本部長のいう「心技体が整った選手、14本のクラブをどうやってうまく使った選手がバーディチャンスに」ということを考えたセッティングが施された本大会を制し、72ホール目に勝利の笑顔を見せるのは誰になるか。
2025年度(第58回)日本女子オープンゴルフ選手権は10月2日7時に第1組がスタートの予定です。
第1ラウンドは13時から15時10分にNHK BS、15時10分から17時(予定)はNHK総合テレビで生中継の予定ですので、選手たちのプレーをお楽しみください。