Japan Women’s Open Golf Championship 2025日本女子オープンゴルフ選手権
10月2日(木) 〜 10月5日(日)
チェリーヒルズゴルフクラブ キング・クィーンコース
競技メニュー
競技報告:M.Ideshima 写真:Y.Watanabe
今週は練習ラウンドができていない。
先週のミヤギテレビ杯ダンロップを腰痛で途中棄権した高木優奈だが、7バーディ・1ボギーの6アンダーパーでラウンドし、首位と1打差の2位タイと好スタートを切った。
腰の状態はかなり改善されたとは言え、不安を抱えていることに変わりはない。そこで今週は思い切って練習ラウンドはせずに、歩きながら数ホールでティーショットを打つのみにとどめた。
「今日はすごくパッティングが入ってくれました。先週腰を痛めたので、ほとんど練習をしていなくて、練習ラウンドも18ホールを歩いただけだったので、大体どれくらいで回れるかの想像がつかない状態でした」
直近の試合に限って言えば7試合中5試合が予選落ち。そして先週が棄権とかなり調子を落としている状態。だからこそ不安と心配が入り混じった第1ラウンドだったことは容易に想像できる。
「インスタートだったんですが2ホール目の11番でいきなりボギーが先行したので、やっぱりこんな感じかなと思ったんです。でも、14番でバーディが来てからパッティングのフィーリングが良くなって。気がつけばこのスコアになっていました」
今シーズンは確かに苦しいシーズンを送っている。調子が上がりそうで上げきらない状態の繰り返し。そこに怪我も重なって精神的にきつい時期もあった。ただ、そんな状態でもネガティブにはならず、ポジティブに全てを受け入れられていると髙木。
「体が動かずにやりたいことができないもどかしさはあるんですが、結果が出ないこともなんとなく受け入れられています。もっともっとやれることができると思えているのも以前とは違うのかなと思います」
結果が悪くても上手く気持ちを切り替えることができている。長いシーズンの中で上手くいかない時期は必ずあるが、それをどう受け入れるか、受け入れられるかでシーズンを戦い抜く分岐点になる。髙木はそこに上手く対応できているのだろう。練習ラウンドをしない決断もその一端だと言える。
チェリーヒルズゴルフクラブは2018年のプロテストの際にプレーしているが、あまり良い思い出が無い。その時は通算8オーバーパーで落ちているが、今回はそのときのリベンジでは無いだろうが、自身の成長を確認するのに格好の場だと捉えている。
ポジティブシンキングの髙木の明日のプレーにも注目したい。