Japan Women’s Open Golf Championship 2025日本女子オープンゴルフ選手権
10月2日(木) 〜 10月5日(日)
チェリーヒルズゴルフクラブ キング・クィーンコース
競技メニュー
競技報告:Y.Koseki 写真:Y.Kawatani
本選手権では、18ホール中8ホールで2つのティーイングエリアが用意され、実際の使用ティーはスコアの動向や天候状況等を考慮して決定されることになっている。第1ラウンドでは、距離の長いほうのティーが使用されたのは3ホールだったが、第2ラウンドではその数は5ホールに増えた。例えば、8番ホール(パー4)は前日の302ヤード設定から349ヤード設定のティーへ。47ヤードも距離が伸び、より難しいホールに変身した。
そのためだろう。第2ラウンドの午前スタート組(全60選手)は全体にスコアは伸び悩み、ベストスコアは高橋彩華の67ストロークに留まった。
このタフなコンディションのなか、第1ラウンドを5アンダーパーで5位タイスタートを切ったアマチュアの廣吉優梨菜(15歳、高校1年生)がこの日も4アンダーパー(6バーディ・2ボギー)と堅調なプレーを持続。トップの堀琴音と2打差、通算9アンダーパーの4位タイでこの日のプレーを終えた。
「今日は距離の長いホールも多かったですけど、ショットの調子が良く、フェアウェイをキープできたので良かったんだと思います」とプレーの内容を語る。昨日同様、18ホール中17ホールでパーオンできたという。一方、ボギーとした2番(パー3)と8番(パー4)はともにピンから遠い位置に乗せた結果の3パットで、本人は「しょうがなかったかな」と納得のボギーだった。
半面で本人が歯痒く思うのが、ウェッジの距離からバーディチャンスを余り作れなかったこと。もともと「あまり無理をしない」ゲームプランではあったが、残り100ヤード以内からはもう少しピンにからむショットを放ちたいと口にする。
明日は優勝を意識するポジションになるが、「今は第3ラウンドに進めることでホッとする気持ちが大きい。明日も、昨日・今日みたいなプレーができるようにしたい」。そう語る廣吉の大きな励み、闘志の原動力になっているのが同じジュニアプレーヤーたちの存在。なかでも田村萌来美(17歳、高校3年生)はアマチュアの大会で、上位で順位を競り合う、そして仲の良いライバルで、今回も通算6アンダーパー、3打差で廣吉を追走する。廣吉は「対抗心より仲間という感じで、一緒に第3ラウンドに進めることがうれしい」とはにかんだ笑顔を見せた。
今回、廣吉に出場権が降りてきたのは大会第1日の4日前で、練習ラウンドは前日の1ラウンドだけ。そうした慌ただしい状況が過剰な意気込みを鎮め、功を奏する結果になったのか知れない。首位も視野にプレーする明日も、果たして昨日・今日と同じ安定したショットを続けられるだろうか。
=日本ゴルフ協会_公式Instagram=