Japan Women’s Open Golf Championship 2026日本女子オープンゴルフ選手権
10月1日(木) 〜 10月4日(日)
宝塚ゴルフ倶楽部 旧コース
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競技報告:Y.Koseki 写真:Y.Kawatani

19歳のアマチュア、荒木七海が初めてのナショナルオープンで自己ベストを1打更新する6アンダーパー(1イーグル・4バーディ・ノーボギー)をマークし、首位タイの素晴らしいスタートを切った。しかし、ラウンドを終えた荒木の表情からは、高揚感よりも、少し冷めた落ち着きが感じられた。
この日、荒木の好スコアを支えたのはショットだった。「ティーショットはほとんどラフに行かなかったので、第2打はピンを狙っていけました」。その象徴が5番ホール(532ヤード・パー5)だ。最初は3番ウッドで安全に攻めるつもりだったが、「いける気がして」とドライバーを一閃。狙い通りフェアウェイセンターを捉えると、残り215ヤードを3番ウッドで2オンに成功。ピン手前約4メートルの難しい下りの左から右に曲がるラインを沈めてイーグルを奪った。
その一方でパッティングは、序盤はジャストタッチだったためにカップ手前で芝目に負けて切れるホールが続いた。「ショットで2メートルくらいにつけたのに、バーディパットを外して、“あれっ?“という感じでした」という。そこで、途中からタッチを強めると感覚が合い始め、その結果、上がり2ホール(8番、9番)の連続バーディにつながったと話す。
「6アンダーパーは自己ベストスコアなんです。5アンダーパーは何度も出しているのに、これまで6まではいけなかった」と嬉しそうに語るが、いま彼女の頭の中を占めているのは、この大会の順位ではなかった。実は、1か月後に控えた2度目の挑戦となる日本女子プロゴルフ協会の最終プロテストに「気持ちが行き過ぎて(笑)。そっちにソワソワで、(この試合の順位については)何にも考えてなかったんです」と明かす。
昨年の最終プロテスト。荒木は「受かるでしょ」くらいの感じで、自信を持って臨んだという。しかし、4打足らずに失敗。一方、今年は2次予選で予想外に苦戦。最終的には通過できたものの、納得できる内容ではなかった。この苦戦が最終プロテストに挑む心境を変えた。
「去年は自信がありすぎて、それで落ちたんですけど。今年あんまり自信ないです(笑)」。それゆえ、この日の自己ベスト更新は彼女にとって大きな意味があった。「ここでちょっと自信をつけて」。さらに、この後予定しているステップ・アップ・ツアー2試合で自信を重ね、本番のプロテストへ向かいたいという。
もちろん、この大会に勝てば「プロテスト免除」になることは知っているが、「そうなったらラッキーというぐらい」といった程度で構えている。「狙って勝てる試合ではないから、変に自分に期待しないようにして、最初からプロテストはあるものと思って準備してます」。また、首位タイのスタートにも「まだ第1ラウンドだし。こんなにうまくいっているんで、明日は逆にピンチが来るかもしれない」と冷静だ。

その荒木だが、記者から2歳年上の姉・荒木優奈のこの日のスコア(2オーバーパー)を伝えられ、「まだ初日ですけど、お姉さんよりスコアが良かったのは、気持ちいいものですか?」と聞かれると、「はい!」と即答。ここまでで一番の笑顔を見せた。そして、「優奈にはいつもほぼ負けっぱなしなんで。たまにでも勝てたので、“よっしゃー!”みたいな(笑)」と声を弾ませた。
果たして、3日後、姉・優奈を上回る成績でローアマチュアのタイトルを獲ったとき、荒木七海はどんな表情をみせてくれるのだろう。