Championship Reports競技報告
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本大会の目標は、来年5月に埼玉県の飯能ゴルフクラブで行われる「日本女子シニアオープンゴルフ選手権競技 太陽生命 元気・長生きカップ」の出場権獲得だった。本選手権で上位5位タイまでに入れば、その資格を得られる。「優勝」の二文字は、15番ホールのティーショットを打った直後、雷雲接近による競技中断のホーンが鳴るまで、頭の片隅にもなかったという。
「中断してそのまま中止だったら、私は昨日の時点で3位タイだったので女子シニアオープンに行けるじゃないですか」そんな思いでいた光山に、関西地区の友人たちから「このまま頑張って! 集中力を切らしたらあかんで」と声がかかった。そこで初めて、トップ5入りどころか、優勝のチャンスが目前にあることを知ったという。
「もしこのまま3連続ボギーで上がっても優勝できるなら、中止はやっぱり嫌だな」
優勝を意識すると、気持ちも変わる。

第1ラウンドを2アンダーパーでプレーして単独首位の同組の三木逸子、1打差2位につけていた平松宣子は、朝からあまり調子が良さそうには見えなかった。この組では自分にチャンスがあるかもしれないと、薄々感じてはいたものの、2組前には近賀博子、1組前には守谷敦子がおり、その2人が上位に来るのではないかとも考えていた。
前日好調だったショットはこの日、鳴りを潜めたが、それでもフェアウェイをキープすることが多く、うまくスコアをまとめられた。得意のパッティングも、外したものを含めて納得のいく内容。2度のバウンスバックを見せるなど、立て直す力も光った。
普段は緊張しやすいというが、「シニアになってからゴルフは楽しもうと思って。何のために、苦しみながら試合を回らなあかんねんというのがいつもあった」と、楽しむことを大切にしてきた。それでも残り2ホールは「ちょっと緊張しました」と、35ホール目にして、初めてショットが大きく曲がったという。
「残り2ホールで、このままなら優勝できるんじゃないかと思ったら、やっぱり暴れだしました。自分のやることを全部忘れて、目の前の一打に集中できなかった」
そう振り返ったが、最後まで逃げ切った。優勝を知ったのは、アテストでスコアカードを提出した後。関西地区の選手たちから「優勝やで」と祝福され、ようやく実感が湧いた。

この優勝で、念願だった「日本女子シニアオープンゴルフ選手権競技 太陽生命 元気・長生きカップ」の出場権も獲得。
「初めて出場させてもらった時に不動(裕理)さんとかも出ていて、周りの女子プロの方もアマチュアの方も、すごく盛り上げてくれるので、絶対に出たいと思っていました」
2年ぶりとなる出場を、今から心待ちにしている。
前日、初めて取材した際にも印象に残ったのは、周囲を明るくする光山の人柄だった。関西人らしいノリの良さもあるのだろうが、言葉の端々から人柄の温かさが伝わってくる。優勝スピーチでも、2日間一緒に回った選手一人ひとりへの感謝を口にした。
ホールアウト直後に駆けつけた多くの仲間たちは、続けて開催された表彰式にも遅い時間にもかかわらず会場に残って、その姿を見守った。そんな光景にも、光山が多くの人に愛されていることが表れていた。
「私は友達に恵まれていて、今回コースの隣のロッジに宿泊しましたが、それも仲間の方が手配してくれて、気分よく朝からゴルフ場に来れた。そういうのがすべて自分のプレーに繋がったと思います」
来年はディフェンディングチャンピオンとして、この大会に戻ってくる。少し気が早いが、連覇について聞くと、光山らしい答えが返ってきた。
「一昨年は山本純子さん、去年は西下裕美さん、そして今年は私と、関西勢で三連覇しているので、来年も私ではなくていいので関西勢の方が優勝してくれたらいいな」
仲間への感謝を忘れず、ともに喜びを分かち合う光山。その人柄がにじむ、周囲を明るくする笑顔を、来年の我孫子ゴルフ倶楽部でもぜひ見せてもらいたい。

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