5月27日、三重県桑名市の桑名カントリー倶楽部で「2019年全米オープンゴルフ選手権セクショナルクオリファイング(最終予選)」が開催され、市原弘大、今平周吾、堀川未来夢の3人が、6月13日からアメリカ・カリフォルニア州のペブルビーチゴルフリンクスで開催される本選出場資格を獲得した。
本最終予選には33名の選手が出場。36ホール・ストロークプレーで本選進出3名の枠を争った。通算13アンダーパーで首位通過を決めた市原弘大は、ショット、パットとも好調で第1ラウンドで7アンダーパーをマーク。チャン・キム、今平周吾と首位タイに並んだ。続けて行われた第2ラウンドも危なげないプレーでバーディを量産。6つスコアを伸ばしての見事な首位通過に「よく元気な状態で完走できたな」と充実した笑顔を見せた。高校時代に日本ジュニアを制した逸材も、プロ転向後はパッティングのイップスや腰痛に悩まされる苦しい時期を過ごしてきただけに「全米オープンの最終予選は、スケジュールが合えば全て出てきたし、今回の通過は、本当に嬉しい」と喜びもひとしおのようだった。
1打差の2位で通過を決めたのは、昨年の賞金ランキング1位の今平周吾。今年はマスターズと全米プロゴルフ選手権にも出場するなど世界のメジャーへの挑戦が続く中での本選出場決定に、「全米オープンは2回目の出場。初めて出た2年前は、出場出来ることが嬉しかったけれど、今回はしっかりと結果を残したい」と意気込みを語る。全米プロ後には飛距離を求めてスウィング改造を進めている中での好スコアには「今日はティーショットも良くて、パットもまずまずいい流れで出来ました。新スウィングも、ドライバーは当たりが薄くても距離が出ていたし、アイアンショットも弾道が高くなっている。慣れてくれば使えそう」と手応えを感じたよう。日本ツアーの賞金王として、世界一厳しいと言われる全米オープンでも好結果を残すことが期待される。
最後の1枠を決める争いは、通算11アンダーパーで3位タイに並んだ堀川とチャン・キムのプレーオフに持ち込まれた。プレーオフ2ホール目、10メートルのバーディパットを決めた瞬間、堀川は「思わず出ました」とガッツポーズを見せて喜びを爆発させた。「前から挑戦したかった」という全米オープン。初のメジャーが夢の舞台になるが、「レベルももちろん、敷居が高い試合に出場できる権利を得たけれど、想像ができない」と、充実と困惑が入り混じった表情を見せた。
なお、プレーオフで補欠順位1位となったチャン・キムも本最終予選終了後、繰り上げで本選出場が決定した。
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