公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)は5月27日、味の素ナショナルトレーニングセンターでパリ2024オリンピックゴルフ競技日本代表ユニフォーム発表会を開催し、丸山茂樹日本代表監督と服部道子女子コーチがジャポニズムをコンセプトに浮世絵師の葛飾北斎が描いた富嶽三十六景をモチーフとしたデザインが施されたユニフォームを披露しました。また、ゴルフ競技でメダルを獲得した際の報奨金について、日本オリンピック委員会とは別に、JGAオリンピックゴルフ競技対策本部より金メダルが2,000万円、銀メダルが1,000万円、銅メダル600万円を支給することを発表しました。
山下白雨「黒富士」にインスパイアされたデザインのユニフォームを着て登壇した丸山監督は、「選手が気持ちよくプレーできる機能性を重視した質の良い生地をコンセプトに選手たちの意見も反映させてもらいました。富嶽三十六景をテーマにしたデザインも日本の風情を感じさせてくれるものです」と話すと、荒々しい波の中に富士の山が象徴的に描かれている「神奈川沖浪裏」からデザインされたユニフォームに袖を通して発表会に出席した服部女子コーチも、「ユニフォームを着ると、いよいよオリンピックが近づいてきたなと実感しています。代表選手争いも佳境に入っていますが、文化と芸術の街であるパリで開催されるオリンピックで、日本の伝統を表現しているユニフォームは、選手たちの挑戦心に火をつけてくれるものになったと思います。素晴らしいものになったと思います」と、笑顔を見せました。
丸山監督と服部女子コーチは、「私たちの役割は、オリンピックの舞台で選手たちが気持ちよくプレーをして、最高のパフォーマンスを発揮するためにサポートしていくこと」と口を揃えます。3年前の東京オリンピック2020で日本女子ゴルフ初の銀メダルを獲得した稲見萌寧選手の活躍を機に、ゴルフへの関心が高まったことを引き合いに出し、リオ五輪から3度目の日本代表監督を務める丸山監督が「今回は男子もメダルが取れるようにサポートをして、日本男子ゴルフ界の発展に寄与したい」と抱負を語ると、服部女子コーチも「オリンピックは、普段のトーナメントとは異なる流れになりますが、その中でも食事などゴルフ以外の部分でも選手に応じた対応をしていきたい。メダル獲得が日本ゴルフ界の発展、ジュニア普及につながります。ぜひ、多くの皆様に応援をお願いします」と、パリ2024オリンピックを契機とした日本ゴルフ普及への思いを語りました。
パリ2024オリンピックゴルフ競技は、8月1日から4日に男子、8月7日から10日に女子競技が開催されます。
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