2016 オーストラリアン オープンがオーストラリア・ニューサウスウェールズ州のロイヤル シドニー ゴルフクラブにて11月17日~20日に開催された。
今年の日本オープンにも出場したアダム スコット選手やオーストラリアの強豪プロ選手が出場しているのは勿論のこと、米国よりジョーダン スピース選手も参加している。アマチュアでは、全米アマチュア選手権、アジアパシフィックアマチュア選手権を制したカーティス ラック選手を中心にオーストラリアのナショナルチーム選手が多く出場している。
日本からは比嘉一貴選手がアマチュア招待枠として出場したが、予選2日間を9オーバーパー(75,78)とし予選通過ラインの1アンダーパーには届かなかった。
比嘉選手は、過去に2度オーストラリアアマチュア選手権に出場し、2013年は112位にて予選落ち、2014年には2日間の予選を2位で通過したがベスト64止まりとなったが、その経験を積み重ねてきていた。加えて、2016年初旬にオーストラリアのアデレードにて開催したJGAナショナルチーム合宿にてジョーンズ コーチと練習を重ね、オーストラリア特有の硬いフェアウェイやグリーンに対する対策を身につけ始めていた。
しかし、前週に日本にて開催されたJGTOの大会に出場し、比較的柔らかいフェアウェイからのセカンドショットや日本のゴルフシーズンを戦い抜く中で蓄積された疲労によってベストパフォーマンスは発揮出来なかった。パターやロフトの小さいクラブでの転がしチッピングの技術は成長を見せある程度通用することを示したが、トップゴルフアスリートとしての年間スケジュールの構成や様々な国をまたいで連戦を行う経験。疲労を蓄積させないための習慣や継続的なフィジカルトレーニングにはまだまだ改善の余地があることを学ぶ派遣となった。
この大会には東北福祉大学のチームメイトである蛯名大和選手がキャディとして、トレーナーの大坂武史さんが帯同して比嘉選手をサポートしてくれました。
また、JGAとゴルフオーストラリア(オーストラリアゴルフ協会)は、お互いのナショナルオープン選手権にナショナルチームメンバー1名を派遣し合うパートナーシップを結びこの派遣を実施しています。さらに多くの選手がより質の高い国際派遣に行けるように活動を行っています。
【比嘉一貴選手のコメント】
連戦の疲労がなかったとは言えないが、オーストラリア特有のコンディションに対する技術はある程度使えるようになってきた。グリー周りのパター等を利用する転がしのチッピングを戦略的に選択することも出来たし、コースのコンディションに対し、より正しい選択が出来るようになってきていると思う。将来プロになって、全英オープン等に出場する機会があれば、前週のスコティッシュ オープン等にも出場してピークを持ってきたり、頭を使って予定を立てれるようになりたい。
食事やフィジカルトレーニングの面でも改善出来た。ラウンド中のエネルギー補給や水分摂取は以前よりも気を付けられるようになったし、大会に出場しながら姿勢のトレーニングや体幹トレーニングを行うことも出来た。
来年は大学最後の年となるし、またオーストラリアの大会に出る機会へ向けて準備をしたい。プロとして活躍するために改善できること全てを良くして行きたいと思う。
◆大会期間中の活動報告は、JGA公式フェイスブックを御覧ください。
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