Japan Senior Open Golf Championship 2025日本シニアオープンゴルフ選手権
9月18日(木) 〜 9月21日(日)
相模原ゴルフクラブ 東コース
競技メニュー
写真:Y.Watanabe
2025年度(第35回)日本シニアオープンゴルフ選手権は9月18日、神奈川県相模原市の相模原ゴルフクラブ・東コース(6,997ヤード・パー72)で開幕する。本大会にはアマチュアゴルファー9名を含む126名の選手が出場し、4日間72ホール・ストロークプレーでシニアゴルファー日本一の座を競う。
ディフェンディングチャンピオンの崔虎星は、この日も18ホールを回り、コースをチェックした。「去年の(千葉CC)川間コースに比べて、長い」と警戒する。ただ、ラフは昨年より短く、芝がまっすぐ上に伸びているので「打ちやすい」のが救いだ。しかも、今シーズンは左肘を痛め、飛距離は15ヤードほど落ちた。クラブも「セカンドショットで2番手は違う」という。それでも「大丈夫」とガッツを見せる。昨年大会に優勝したことは「光栄だし、感謝している」。16日に行われた優勝者だけが出席できるチャンピオンズ・ディナーでは、ディフェンディングチャンピオンとして乾杯の音頭を取った。スピーチは日本語で行った。「ホテルでいっぱい勉強して、練習しました」と笑った。それもこの大会に優勝したからこそ経験できることだ。大会連覇については「頑張ります」と力強く語った。
先週のIASSシニアに優勝し、シニアルーキーながらすでに2勝目を挙げた岩本高志。シーズン開幕前には、本大会の出場資格はなく「ここに出たい」という気持ちで今季のシニアツアーに挑んできた。レギュラーツアーや2部ツアーでも優勝経験のない岩本だが、シニアツアーで「ショットがよくて」6月のスターツシニアで初優勝を挙げると、先週も優勝し、現在賞金ランキングトップに立つ。「今年から自分で決めたことはやり抜くと決めて」実行している。仮に「失敗してもしょうがない」とメンタル面で「うまくコントロールできている」ことが好調の要因のようだ。シニアツアーの優勝で見事に本大会の出場権を得た。「ここで優勝したい」と自身初の日本タイトルを狙う。
2022年から日本シニアゴルフ選手権3連覇を達成し本選手権2度のローアマチュアを獲得している水上晃男、JGAアマチュア競技に数多く出場している谷本伊知郎らトップレベルのアマチュアも出場する本大会では、ローアマチュア獲得を目指すアマチュア選手のプレーにも注目したい。その中で、話題を集めているのは本大会特別承認で出場の原辰徳。原はこの日、横尾要と一緒に18ホールを回り、コースを確かめた。会場である相模原ゴルフクラブのメンバーで、クラブ選手権に優勝しているほどの実力の持ち主。野球のみならず、ゴルフでもたぐいまれな才能を発揮している。10月に行われるアマチュア競技の関東シニア、関東ミッドシニアでも予選を通過して、決勝大会に駒を進めている。それでもホームコースとはいえ、普段とは違ったセッティングで「やはりラフに入ってしまうと我々はなかなか経験したことないようならフですからね」と戸惑う部分はある。それでもベストを尽くして「この機会は私のレコードにも輝くものになるでしょうね。終わってみれば」と、ここまで来れば腹をくくっている。野球で得た様々な経験は、このフィールドの中で誰よりも尊いことは間違いない。
いよいよ開幕する日本シニアオープンゴルフ選手権。日本男女アマチュアゴルフ選手権、日本女子オープン、日本オープン、アジアパシフィックとJGA主催のナショナル選手権の舞台となり、幾度も熱戦が繰り広げられてきた相模原ゴルフクラブ・東コースで126名の選手が見せる日本一の称号を争う熱いプレーに刮目して欲しい。