Japan Senior Open Golf Championship 2026日本シニアオープンゴルフ選手権
9月17日(木) 〜 9月20日(日)
玄海ゴルフクラブ
競技メニュー
競技報告:Y.Koseki 写真:Y.Watanabe / K.Aida

6バーディ・2ボギーの67(4アンダーパー)。I・J・ジャンが前日の10位タイから3位タイへと順位を上げた。首位の宮本勝昌とは3打差だ。
この日のジャンはスタートホールから流れを掴んだ、かに思えた。第2ラウンドの難易度ランク1位、本人も「一番難しい」と話す1番ホール(474ヤード・パー4)でバーディを奪取。その後、同難易度ランク18位、つまり最も易しい5番ホール(523ヤード・パー5)もしっかりバーディとしたが、3番と6番ホールでボギーを叩く一進一退の展開(前半9ホールはパープレー)になってしまった。
しかし、ジャンは慌てることはなかった。「そこからは、我慢我慢でプレーしました。後半も我慢我慢で欲張らないで、それでバーディチャンスが来ればと、思っていました」。その言葉どおり、無理にバーディを獲りにいくことなく、終始自分のゴルフを貫いた。象徴的だったのが10番ホール(512ヤード、パー5)だ。同難易度ランク17位で、多くの選手が2オンを狙うホールだが、ジャンはあえて刻んだ。
「欲張らずに、ちょっと我慢しました」。そのマネジメントがバーディにつながったのだ。
「今日はコースマネジメントが良かったですね。まず、フェアウェイキープを目指しました」。そして、堅実にフェアウェイを捉えても、そこから無理な攻めはせず、チャンスが来ればバーディを奪う。結果、後半9ホールは4バーディ・ノーボギーの32。リーダーボードを急浮上する。

実は、今週に入るまでコンディションは万全ではなかった。5位になった8月下旬の「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」までは調子が良かったのだが、その後1週間ほどアメリカのニューヨークに滞在。日本に戻ったあとの先週は時差ボケに悩まされ、「夜中の2時ぐらいに目が覚めて。でもそれから寝ると、次に起きたらもう6時だ!って」と苦笑いする。
その時差ボケが治まって迎えた今週の玄海ゴルフクラブのコースはとても気に入っているという。「私は、ちょっと難しい方が集中もできるし、ここのコースはすごく自分に合うんです」。
それでも——2日間を終えて3位タイという好位置につけても――ジャンの心構えはいたって穏やか。「まだ2日あるじゃないですか。あと2日、我慢我慢して、集中して」と微笑む。さらに、久しぶりの優勝への思いを聞かれても、「ちょっと勝ちたいんですけど……」と言ったあと、すぐに宮本勝昌の名前を挙げ、「もう宮本さん一番強いじゃないですか。私、5位入ったら嬉しいです」と話す。
しかし、宮本を「宮本先輩」と呼び、「一番強いです。もう、神様です」と謙虚に評したうえで、ジャンは「でも、宮本先輩も私も、それぞれスタイルがありますから。自分は、自分のプレーができれば関係ないです」と、そうきっぱりと口にした。
謙虚で柔和な人柄。でも、確固たる「自分のゴルフ」を持つI・J・ジャンが大会後半の主役の一人に名乗りを上げた。