Japan Senior Open Golf Championship 2026日本シニアオープンゴルフ選手権
9月17日(木) 〜 9月20日(日)
玄海ゴルフクラブ
競技メニュー
競技報告:M.Ideshima 写真:Y.Watanabe / K.Aida

首位タイで迎えた17番ホール。並んでいたのは同じ最終組の宮本勝昌ではなく2組前を回っていた崔虎星。そして宮本も先にバーディパットを沈めて、この時点で3人がトップタイに並んだ。岩本が残したパーパットは1.5メートルほど。嫌な距離だった。
16番ホールでも同じような距離のパーパットを残していたがジャストタッチでなんとか捩じ込んだ。ヒヤリとした表情は明らかに打てていないことを物語っていた。
最終ラウンドのスタート前の練習で「パットのタッチが合わない」と不安視していたが、それが勝負所で出てしまう形になる。
「今日は風も強くてグリーンのスピードがなかなか合わなくて、グリーンに乗る場所も悪かったこともありますが、最後は打てていませんでした。(気持ちを)フラットにやろうと思っていたんですが、バーディが先行していけるとかとも思っていたら3パットしてしまったり……全てにおいて良くなかった最終ラウンドだったかなと思います」
ただ、苦しい内容ながら17番ホールまでトーナメントをリードし続けた。それは同組の宮本も「今日の流れは岩本選手にあった」と言うほど。そんな中、宮本のミスをしても奇跡的なショットで粘り続けるプレーを目の当たりにして、それがボディブローのように効いていたのかもしれない。

相手のプレーは関係なく自分のできることをやるだけ。もちろん岩本もそれに徹底していたはずだが、相手がミスをすると心のどこかに油断のようなものが生まれるのは、人の性だ。“タラレバ”ではあるが、もしも宮本がミスをせずに淡々と完壁なプレーを続けられていたなら、逆に結果は変わっていたかもしれない。ツーサムならではの勝負の綾を垣間見た気がする。
「悔しいですけど、とにかく全てにおいて今の技術では宮本さんには勝てないなと思いました」
最終ラウンドは最終組で宮本とのツーサム。今シーズン好調の2人による、さらに本選手権を獲りたいと思い続けてきた2人による直接対決になったわけだが、岩本にとっては宮本勝って優勝することが自分にとって1番の目標だったとも話していた。
勝負所での集中力やショットの質、そして気持ちの持ち方など、目の前で自身との差を感じさせられたと振り返る岩本。今回は悔しい結果となったが、これも後に大きな経験になることは間違いない。悔しさを噛み締めながら次こそはと言う思いを胸にコースを後にした。