Championship Reports競技報告

京大ゴルフ部初の日本アマチュア出場。東拓未は持ち前の集中力で廣野に挑む

写真:Y.Watanabe / Y.Osawa

「昨日の練習ラウンドで、距離の長さがあり、グリーンのアンジュレーションもきついので、バーディを取りにいくより、しっかりパーセーブをしようとキャディの後輩と考えました。マネジメント通りできたかな。再現性の高いゴルフができたと思います」と話してくれたのは、東拓未。

その袖口の刺繍とキャディバッグには「Kyoto University」の文字。そう東は京都大学経済学部の3回生で、1958年の京都大学ゴルフ部創設以来、初の日本アマチュアゴルフ選手権出場を成し遂げた。「ゴルフ部の中で彼も競技熱が高いので、刺激になればと思ってお願いしました」と後輩である西山旺佑さん(工学部地球工学科2回生)と共に、初の大舞台に挑んでいる。

東がゴルフを始めたのは小学校2年生の時。6年生の時に「全国小学生ゴルフ大会男子の部」に出場しているが中学2年以降は学業に専念。一浪の末、難関の京都大学に合格したという。

大学へ進学後、ゴルフを再開。その時から『日本アマチュアに出場すること』が目標だった。今年4月、京大OBの誘いでこの舞台・廣野ゴルフ倶楽部でラウンドする機会に恵まれた。「その時、ここで今年の日本アマチュアが行われるので、“次は選手としてフェアウェイを歩きたい”と話していたので、本当に実現できて嬉しいです」と明るく話す。

「狙いにいったらすぐにボギーになるので、そこを狙わないマネジメントで。大負けしないゴルフというか。ビッグスコアは出せないんですが(笑)」と自らのプレースタイルについて語った東。ノーバーディ・4ボギーの74で第1ラウンドを終えた。

「今日のゴルフは80点ですね。合格点です。明日は今日のプレーよりも良い内容にしたいですね。この流れで、今日ボギーだったホールも改善ができるなと思ったので。まだ具体的にどう攻略しようか分かってないんですけど(笑)『集中力』です。『集中力』には自信があります」。勉強で培った集中力こそは東の最大の武器だと話す。そして「あとは『自制心』です」と続けた。

最後にキャディの西山さんは「難しいコースなので、頭の使い代があるというか。僕は見ているだけですが、一緒に頭を回転させてこのコースに挑みたいです」と話してくれた。

彼らがその頭脳を駆使して、この舞台をどう攻略するのか注目したい。

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