Championship Reports競技報告

山下勝将が単独首位浮上。悲願のタイトル奪取へ一歩前進

報告:M.Ideshima 写真:Y.Watanabe / S.Osawa

我慢し続けた末の4連続バーディは圧巻だった。

この日の山下は6バーディ・2ボギーの66をマーク。通算7アンダーパーとして単独首位に立った。10番ホールからスタートした山下だったが、序盤はなかなかバーディが獲れずに、我慢のゴルフを強いられた。最初のバーディは13番ホール。続く14番ホールもバーディとして、勢いづくかと思われたが、廣野ゴルフ倶楽部はそうはさせてくれなかった。

ハーフターン後はピンチの連続。まず1番ホールでグリーンを外してしまい、そこから寄せワン。続く2番はグリーンサイドのバンカーに入れてしまい、約30ヤードを寄せてのパーセーブ。そして山下自身がキーホールだったと振り返る4番ホールでは、ティーショットを右のバンカーに入れて、セカンドショットは出すだけ。3オンはしたものの、パーパットは約9メートルのスライスラインが残った。しかし、これを決めたことでいい流れを自らの力で引き込み、その後の4連続バーディに繋げた。

「あれが決まった時は、“よっしゃー”って思いましたね。バーディがこなくても耐えて、シビアなパッティングを決めることができていたので、それが悪い流れにならずに済んだ理由だと思います」。

ピンチが続いても、バーディが来なくても、決して腐ることはなかった。山下はナショナルチームに所属しているが、ナショナルチームでマネジメントを学んでからは、ゴルフの考え方がかなり変わったと言う。

「ティーショットが曲がって、仮に狙えそうでも無理をしなかったり、これまで学べていなかったことが今年に入って色々と学べていることは、すごく大きいと感じています」。

また、山下はマネジメントに関して、メンタル的な要素も大きく関わってくると話している。単なる戦略的な要素だけでなく、自分自身のメンタルをコントロールすることも正しいマネジメントをする上で必要になる。

最終ホールとなった9番では、ティーショットを左に曲げてしまう。セカンドショットは前の木が邪魔で狙えなかったが、潔くレイアップを選択した。結果的にボギーとしてしまったが、無理に狙わない選択をすんなりできるあたりに山下自身が成長を感じているようだ。

明日からのラウンドも、思うようなゴルフができない場面もあるだろう。その中で、いかに冷静に自分のゴルフができるかが、優勝への鍵を握っていることは間違いない。ピンチを克服する度に強さを身につけていく山下のプレーに明日以降も注目だ。

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