10月16日(木) 〜 10月19日(日)
日光カンツリー倶楽部
競技メニュー
競技報告:M.Ideshima
アウトコースでしっかりスコアを伸ばす。練習ラウンドを経てそれが今週の河本力が立てた作戦だ。
この日の河本は5バーディ・2ボギーの3アンダーパーと言う内容。前半のアウトコースを3バーディ・ノーボギーで折り返し、後半は我慢のゴルフに徹した。
「アウトコースで伸ばすという作戦通りのゴルフができていると思います。それに今日はパッティングが良かったですね。17番もそうですが最終ホールも、ああいうしぶとくパーを獲らなきゃいけないところで決められているのは、流れを切らさずにゴルフができているのが良い点かなと思います」。]
河本は先週の『ベイカレントクラシック』で77位タイ。ホームコースでの開催だっただけに燃えていたが不甲斐ない成績に肩を落とした。
「先週はホームコースということですごく気合いも入っていましたし、頑張ろうという気持ちの中で恥ずかしい姿を見せてしまいました。ただ、パナソニックオープンの最終日から悪い流れが続いているように感じていて、それが何なのかを先週ズタボロにされてすごく考えることができました」。
その原因を河本なりに分析した結果、細かい要因は様々あるだろうが完璧主義になりすぎていたことに行き着いた。ゴルフに求めることは人それぞれだが、河本はミスに対して自分のことが許せなくなったり、自分がコントロールできないくらい熱くなりすぎたりして冷静さを見失っていたと言う。
また、河本の中には今シーズン、何度か優勝争いをしながら勝てていない焦りもあった。勝てない自分を不甲斐なく思うことがゴルフの歯車を狂わせていた。それが今週はミスをミスとして受け入れて、それが今の自分だと呑み込んで今週はプレーできている。過去に囚われず、前を向くことの大切さを改めて見つめ直した河本。本選手権の厳しいセッティング下ではそれこそが最も大切で求められるスキルになる。明日からの後半のラウンドでの戦いぶりが楽しみになる2日間のプレーだったと言える。