10月16日(木) 〜 10月19日(日)
日光カンツリー倶楽部
競技メニュー
競技報告:Y.Koseki 写真:Y.Watanabe / S.Osawa
この日のベストスコアとなる66ストローク(6バーディ・2ボギー)をマークした金子駆大が前日の16位タイから首位タイに躍り出た。
23歳。日本オープンはまだ3度目。5月の関西オープンゴルフ選手権でツアー初優勝を遂げたばかりの若手だが、金子がこの位置にいることに驚きはない。日本一タフなフィールドの日本オープンで金子はこれまで2023年(茨木カンツリー倶楽部)は3位タイ、2024年(東京ゴルフ倶楽部)は6位タイ。ともに素晴らしい実績を残している。
「日本オープンには自信を持って臨んでいる?」との問いに、金子は躊躇なく「そうですね。こういうタフなコースセッティングが自分は好きなので」と即答。なぜなら、こうした設定のコースではやるべきことが決まっているからという。つまり、最優先すべきはボギーを打たないことであり、そのためにはただただピンを狙うのではなく、パーオン優先でグリーンセンター狙いを基本に、いざバーディチャンスが来ればきっちりモノにする。そうしたマネジメントが勝負を決する試合が好きというのだ。
金子は先週、米ツアー競技のベイカレント・クラシック(横浜カントリークラブ)に出場。通算6アンダーパーで33位タイ、悪くはない成績を挙げた。だが、その試合も金子は「調子が良かったわけではなく、調整ではありませんが、今週に向けて何か良いプレーができたらいいなぁ」という思いで取り組み、その目論見通りに良い手応えを得ていた。そのため、1オーバーパーだった昨日もショットの調子自体は悪くはなかったという。
そして、迎えた第2ラウンドは2ホール目の2番(パー4)をボギーとしたが、続く3番ホール(パー3)で5メートルほどの距離のあるパーパットが決まって、そこから流れが良くなったと振り返る。日光カンツリー倶楽部のグリーンは傾斜が強く、ラインを読むのは難しいが、金子が言うにはグリーンは案外止めやすいので、ショットの距離感が合っていることを自信に、ピンをデッドに狙えるホールは強気に攻め、その結果の6バーディ。この日は、自分のマネジメント通りに進んだいいラウンドだった。
タフなコースセッティングを得意とする金子。このままショットの好調さが続けば23歳の“ゴルファー日本一”は十分にあり得る。
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