10月16日(木) 〜 10月19日(日)
日光カンツリー倶楽部
競技メニュー
競技報告:Y.Koseki 写真:Y.Watanabe
今年5月の日本プロゴルフ選手権でツアー初優勝を遂げた清水大成がこの日は67のスコアで順位を5位タイに上げた。
コースセッティングがよりタフなメジャートーナメントに対する自信を問われると「いやぁ~、はい(笑)」と言葉を濁す清水だが、この日本オープンには並々ならぬ思いで臨んでいることは隠さなかった。5月の初優勝後、ツアーでは不調が続くなかで「やっぱりここで勝ちたいという思いでいろいろやってきました」ときっぱり。そして、今週は「持ち球のフェードをもっと自信を持って打とう、というか、スライスになってもいいというくらい、逆球にさえならなければどうにかなると取り組んできたことが、落ち着いてきたんじゃないかと思います」と胸の内を明かす。
照準をここに合わせた理由はもちろん、勝てば来年のマスターズ出場。それだけではなく、清水にとってはPGAツアーやその下部ツアーのコーンフェリーツアーのQスクール受験の道が開けることもが大きな「特典」で、「気合が入っています」と明言。
この日の67(6バーディ・1ボギー・1ダブルボギー)は、好調なショットによるものという。前半7ホール目の16番ホール(パー3)のダブルボギーも「ティーショットは完璧に打ったつもりが、アゲインストの風が思ったよりあった感じで、それでボールがグリーン手前バンカーのアゴに刺さった」という不運による結果で、「あのダブルボギーは仕方がない」と割り切ることができ、そのお陰で続く17番ホールの10メートルほども距離のあるバーディにつながったと振り返る。
半面、この日戸惑ったのはもともと得意なパッティングだった(ツアーの部門別ランキングで平均パット数4位)。雨天の前日に比べ、グリーンが思った以上に速くなっていたためタッチが合わず、カップを大きくオーバーしたホールがあったという。「ホールロケーションがすごく難しいところがあるので、乗せるところから気をつけなければ、という感じです」と反省する。
しかし、そのグリーンに対するマネジメントがはまれば、明日のムービングデー、主役になるのは清水大成かも知れない。