10月16日(木) 〜 10月19日(日)
日光カンツリー倶楽部
競技メニュー
写真:Y.Watanabe
2025年度(第90回)日本オープンゴルフ選手権は19日、栃木県日光市の日光カンツリー倶楽部でアマチュア4名・プロフェッショナル63名の合計67名が出場し、最終ラウンドを行った。通算8アンダーパーで2位に4打差をつけてスタートした清水大成は3番でバーディが先行したものの、ティーショットが不安定で5番でダブルボギー、7番でボギーと前半で2つスコアを落とす。11番でチップインバーディを奪って落ち着くかと思われたが、12番(パー3)で2つ目のダブルボギーを叩くなど後半耐えきれずに後続の追随を許してしまった。清水がスコアメイクに苦しむ中、粘りのプレーを見せたのが7打差の6位タイにつけていた原敏之と片岡尚之。原は、17番でダブルボギーを叩き万事休すかと思われたが、最終ホールでバーディを決めて通算3アンダーパーでクラブハウスリーダーに。原の1組後をプレーする片岡も後半厳しい距離のパーパットを沈めるパット巧者の面目躍如のプレーで原と首位に並び72ホールのプレーを終えた。清水は、17番で痛恨のダブルボギーを喫して原と片岡に首位の座を明け渡すと、最終ホールもティーショットを左の林に打ち込むミス。2打目をグリーン手前のラフに運んだものの、3打目となるこのアプローチを決められず、通算3アンダーパーでホールアウトした原と片岡のプレーオフが決定した。
本選手権では2011年大会以来10度目となるプレーオフは、1ホール目に原がティーショットを右の林に打ち込むミスからボギーを叩いたのに対し、片岡がグリーン右手前からのアプローチを寄せてパーをセーブ。片岡尚之が2021年のジャパンプレーヤーズ選手権以来ツアー2勝目をナショナルオープンのビッグタイトルで飾った。片岡は、今大会優勝で来年のマスターズと全英オープンゴルフ選手権の出場資格を獲得。世界への扉を開く涙の優勝となった。
なお、通算2アンダーパーには石川遼と清水が入賞。連覇を狙った今平周吾は、通算3オーバーパーの17位タイに終わった。
ローアマチュアは、最終ラウンドで5バーディ・3ボギーの68をマークした古瀬幸一朗が通算6オーバーパーで全体の29位タイとなり、H・タキスを逆転。日本学生ゴルフ選手権に続くタイトルを獲得した。
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